糖尿病の予防について

~糖尿病の予防を考えた食生活と運動~

 

糖尿病は全く自覚症状のないまま進行し、気づいた時にはかなり重症化していることも多く、また年々増え続けています。

しかも、途中失明の原因となる糖尿病性網膜症や透析になる原因としてあげられている糖尿病性腎症などの合併症を引き起こすこともあるので、食事や運動で早めの予防が必要です。

糖尿病の多くは食事療法や運動療法で防げるので、ポイントを覚えて楽しみながら生活改善を始めましょう。

 

砂糖と動物性脂肪の取り過ぎに注意!

 糖尿病の発症には遺伝的要素も関係しますが、最大のリスクは肥満です。菓子類や清涼飲料水、果物などに多く含まれているブドウ糖などの糖分の取り過ぎ、肉類など動物性脂肪の偏った食事には注意が必要です。

 

~食事慣6ヶ条~

 ①規則正しく三度の食事を摂る

「お腹がすいたら食べる」という食習慣では、一度にたくさん食べてしまいがちです。しかもお腹いっぱい食べないと満腹感が得られず、肥満へ進む事になります。

午前・午後の活動と寝るまでの間に必要なエネルギーを摂るのが食事で、規則正しく摂ることが一番肥満にならない方法です。

 

②偏らずたくさんの種類の食品を摂る

栄養バランスを摂るには、毎食ごとに主食・主菜・副菜をそろえ1日30品目取ることが理想的です。

主食は穀物ですが、おかずは魚介類・肉類・イモや豆、キノコなどの野菜類、他にも海藻・卵・乳類などの交互をそろえて食べるようにする事が大です。

 

③食べ過ぎない

肥満の原因となる食べ過ぎを防ぐためには、主食とおかずを交互にゆっくり噛んで食べる事です。

そうする事で満腹感が早くから得られ、腹八分目でやめることが出来ます。

 

④洋食より和食

肉中心の洋食よりも、魚や豆類(豆腐等)・イモ類など和食系のおかず中心の食事を増やしましょう。

油も動物性脂肪は血中コレステロールを上げやすく、インスリンの動きも悪くなるので、食べるなら(使うなら)植物性の油にしましょう。

 

⑤野菜、海藻を食べる

どんな野菜や海藻にも、他から得られないビタミンやミネラルなどが含まれ、免疫力を強めたりガンの発生を抑えるような様々な働きがあります。また、豊富な繊維は血糖値の上昇を抑える働きがあります。

 

⑥糖分は果物で摂る

菓子類や清涼飲料水にはブドウ糖が多く含まれているので、デザートが欲しいときには低インスリン値のリンゴやオレンジ・洋ナシなどの果物を食べる事をおすすめします。