スウェーデン大使館でのセミナーについて

11月10日にスウェーデン大使館にて行われた「パーキンソン病と音楽療法について」のセミナーに参加しました。

セミナーでは順天堂病院の林 明人先生の講演とシンガーソングライターの樋口 了一さんのジョイントコンサートが行われました。

林先生の講演ではパーキンソン病の患者さんに対し、マーチのリズムに合わせた歩行練習を一定期間続けた結果、歩く際のバランスや速度に変化がありスムーズに歩行が出来るようになったという画像を見ました。そして音楽がパーキンソン病の歩行障害に有効だという事をおっしゃっていました。

 樋口了一さんのジョイントコンサートではご本人のミニライブの他に、ブンネ・メソッドとという音楽ケアの方法でブンネ楽器を利用してセミナー参加者全員で音楽を奏でるという時間がありました。

ブンネ・メソッドというのはスウェーデンの音楽ケア法で、弦楽器や打楽器などを簡単に演奏出来るよう改良された4種類の楽器を使い、指揮者の指揮や伴奏に合わせて音を出すと一つの音楽が完成するといったものでした。

楽器はレバーを倒したり息を吹いたりするだけで一定の音程を簡単に出すことができます。

一般的な音楽療法では唱歌や童謡など伴奏に合わせて歌を歌ったり、カスタネットやタンバリンといった打楽器などでリズムをとり合奏するといったものが多いように思いますが今回のブンネメソッドでの音楽ケアでは、より高度な楽器を簡単な操作方法で奏でる事が出来ました。

今回のセミナーでは実際に楽器を使用し、参加者全員での一体感を体験する事が出来たり、誰もが簡単に音楽に触れ合う事が出来る点など、音楽が与えるものの有効性を実感する事が出来よかったです。