「いるだけ」で何ができるんだろう?

~仮説に住み避難者支援~


東日本大震災と東京電力福島第一原発事故で避難されている浪江兆民が暮らす福島市の北幹線第一仮説住宅で21日、福島大震災ボランティアセンターの学生の空き部屋に住みながら町民を支援する「いるだけ支援」が始まった。同センターは震災直後から県内の仮設住宅で足湯ボランティアなどを継続してきた。今回は、より長期的に住民に寄り添った支援をするために企画し、復興庁の「心の復興」事業に採択された。

学生2人が3ヶ月交代で一年間、仮設住宅で生活を共にする。住民への声掛けや買い物、草むしりなどの身の回りの世話を行うほか、自治会活動をサポートし、行事などを企画する。この日は朝から学生14人が部屋を掃除し、家財を運びこんだ。佐藤俊一さん(22)「経営経済学類4年生」と高橋航平さん(21)「人間発達学類3年生」が入居した。

仮設住宅には現在、128世帯、269人の浪江町民が生活している。

約6割が60歳以上で20代の住民はいない。自治会長の菅野栄一さん(63)は「震災後に一人暮らしとなった高齢者も多い。若者の声が聞こえるだけでも元気になる住民がいるはず」と期待している。

           福島民報社(福島県) 2015年 6月22日/朝刊掲載


NHKで偶然に再放送を観て、面白い試みだと思い掲載しました。福島県の大学生が仮設住宅に住み込み暮らす学生たちが、一軒一軒挨拶にまわって声を掛けたり、自治会のイベントのサポートをしたり、自分たちで企画したイベントを仮設住宅の方々と一緒に運営してそのイベントをもりあげるというドキュメントの内容でした。現在、東京に限らず少子高齢化の原因で都営団地、県営団地に住んでいる方の高齢化率が上がっていると聞いています。これからも高齢化率が上がっていくことでしょう。若い人たちがいなくなっていく事で不安もあると思います。「いるだけ支援」のような形で、空き部屋に若い人達・ボランティアの方達が、安定的に住み込み高齢者の方々のサポートが出来れば、住み慣れた地域で安心して暮らせるのではないだろうかと思います。