お餅と高齢者。この時期の事故に要注意です!

【お正月といえばお餅ですが・・・】

12月と言えばクリスマス、そして月が替わればお正月とこの時期はイベントが盛りだくさん。家でもお神酒が振舞われたりお祝い膳が出たり、いつもと違うにぎやかな雰囲気を楽しみにしている高齢者の方も多いでしょう。そして日本のお正月といえばやっぱりお餅ですね。

 

【高齢者とお餅の事故はなかなか減らない!】

金網で焼かれてぷっくり膨らんだお餅、熱々の雑煮の中で白菜に絡みついたお餅、そして正月明けにはぜんざいに生まれ変わる鏡餅。お正月を楽しむなら外せないお餅ですが、残念ながら高齢者とは大変相性が悪いようです。毎年この時期になると高齢者がお餅を喉に詰まらせ救急搬送される事故があります。基本的な注意点と対処法を覚えておきましょう。

 

〇お餅を一人で食べない

〇食べている最中に話しかけない、話させようとしない

〇飲酒している場合はお餅を控えてもらう

〇食べやすい大きさに切り分ける

 

一人で食事を取られる方でも、この時期ばかりは目を離さないようにしてください。万が一喉に詰まった場合でも近くにいればすぐに気が付いて素早く対処できます。

 

【お餅が詰まってしまったら?】

〇まずは咳をさせ、お餅を吐き出しやすくさせます。

〇手のひらで肩甲骨の真ん中あたりを叩く「背部殴打法」でお餅を除去する方法を試してください。

 

【とにかく救命が最優先!】

約5分で意識不明に陥り、そのあとも後遺症が残る可能性が高いお餅による窒息事故。現場での応急処置も大切ですが、自分たちでなんとかしようとは思わず、救命を最優先に考えてください。速やかに救急車を呼びましょう。