近年糖尿病患者は300万人以上といわれる中、糖尿病とフレイルの関係が注目されています。フレイルとは高齢者の筋力や活力が衰えて、日常生活に支障をきたす状態の事をいいます。筋力や活力が衰える事で外出や家事、入浴や食事など介助が必要になる老年症候群になることもあります。糖尿病とフレイルには関係性があり、血糖コントロールが悪いと合併症や認知症の発症が促進されたり、血糖を調整する機能が低下して糖尿病が悪化する事もあります。フレイルの状態をそのままにしていると要介護状態が進行したり、認知機能障害や精神的な問題を引き起こしたり、寝たきりにならず健康に過ごせる期間が短くなることもあります。フレイルはウォーキングや適度な運動をすることにより筋肉量を増やしたり、外出により人と接することで予防したり改善することが可能です。
○「高齢者フレイル」の定義○
◆体重の減少や活動量の低下
◆疲れやすく(常に疲れている)
◆筋力や握力、歩行速度の低下等